ある人が頑張ればがんばるほど売り上げが上がらなくなっていった話だ。
現状をもっと良くしたいと思い、成功関係の本を何年も読み続けていた時期があったと言う『男性』。
当時の仲間から「どうしてそんなに頑張るの?」と言われたり、付き合っていた彼女に「上手くいかないのは、何かあるんじゃない?」と占い師を勧められたりもした。
本当にぜんぜん良くならなかったのだ。
良くならないわけとは?
読み進めていくうちに心の怖さがジワジワ分かってくるだろう!
そんなことが続いたある日、ひとつのブログに出会い、その中である人の過去の出来事を伝えた文章があり、唖然としたのだ。
ブログで紹介されていた「男」は事業をしてた(以下、事業主とする)が、その事業がまずまずうまくいきだしたので結婚を考えたという。
曖昧な気持ちからは曖昧な結果しか出ない
そんな時3人の女性を紹介され、その中の一人と何度かデートをした。
しかし、その女性の気の強さは、周りや身内から反対する声がるほどだったため、やめようと思った。
だが、「自分は気が長いほうだからもう少し・・」と思っているうちに、流れのまま結婚してしまったのだ。
それは流れではなく、気持ちを曖昧にした結果だった。
流れというのは「乗る!」というくらいだから、ワクワク感と幸せ感がある。
ところが、気が強いと思っていた女性は、事業主が思っていた以上の女性で、ちょっとした意見の違いで夫婦ゲンカになると、「物は投げる!罵声は浴びせる!」で、想像をはるかに超えていたそうだ。
それからというもの、不思議と事業もうまくいかなくなっていき、チラシを配ったりDMなど顧客に送ったりを積極的に取り組んだが、成果はほとんど上がらなかった。
売上が上がらないため、家に入れるお金も少なくなり、奥さんに「一体どうゆうこと!何でお金が少ないのよ!」と、ものすごい剣幕で怒鳴られるようになった。
まさに家庭は安らげる場ではなくなっていた。
事業主はセミナーに参加したり、経営学を学んだりもしたが一向に効果は出なかった。
なぜ上手くいかないのか、不思議でならなかったそうだ。
心に隠れている本当の思いを知ることは幸せになること
そんな時、あるセミナーに出会ったのだが、「また同じだろう!?」と思いながらも、「このままではダメだ!」とそのセミナーに参加することにした。
そこで事業主は、初めて本当の自分の思いに気付かされることになるのだ。
本当の思いは、自分が心から願っていること!
自分の頭では気づかなくても、心の願いから外れると人生は辛いことになる。
セミナーの講師に事業主はこう伝えられたのだ。
「あなたの本当に望んでいる心を知ることが重要です!」
事業主はすかさず、「私の望んでいることは会社の売上を上げることです!」と言い切った。
だがその望みは、事業主の心の奥にある「本当の望みではない!」とセミナーの講師に言われ、事業主は一人になってじっくり自分の心と向き合うことにした。
事業主は、時間を見つけてはじっくりと自分の心を見つめ続けた。
そして、自分の本当の気持ちに気づいてしまったのだ。
事業主はこう口を開いた。
私が本当に望んでいたことは、、、
「怒鳴り、罵声をあげる妻を苦しめ、復讐してやりたい!」ことだったと。
事業主が本当に望んでいたことは、憎らしい妻への復讐だったのだ。
本人もそれはそれは、びっくりしたそうだ。
そんな思いが隠れていたとは思いもしなかったと。
だから、どんなに頑張っても事業は良くならず、よくならないことで売上が減り、妻が怒るという流れが生まれていたのだ。
売上が上がらなければ、妻を苦しめることができる
「頑張ってるから」と事業主は妻に言ってても、本当の心は「ザマーみろ!もっと苦しめ!」と叫んでいたのだ。
表面上の頭で、どんなに何を望んでも「本当の心の望みが叶う!」ため、自分を知ることがいかに重要かということ。気づかない、分からないことってことは、とても怖いことなのだ!
自分が望んでいる本当の望みを知らなければ、時間という道に迷ってしまう。
本当の心は、「妻に復讐するために、事業がうまくいかないようにしよう!」という思いが隠れていたということだった。
本当の心に事業主も気づかず、売上を上げたいと表面上で思っていたが、本当の心が望んでいることは真逆のことだったため、真逆の心が望んでいる願いが叶うような行動をし、事業はうまくいかなくなっていくしかなかったのだ。
これは家庭や妻に限ったことではなく、他人に対する日頃の思いも同じで、過去嫌な経験を忘れずにいることも同じだという。
心の奥の本当の思いの願いしか叶っていかない
冒頭で、現状をもっと良くしたいと思っていた男性は、ブログの話を知り、無意識に自分がこれまで関わってきた人から受けたであろう恨みに対する復讐心を理解し、全部払うようにし始めた。
それからは、自分が本当に心で望むことと、自分が意識している望みが、同じになるように気をつけた。
理不尽な目にあってきた過去のことを、少しづつ薄皮を剥ぐように手放していった。
表面上の思いに隠され、本当の望みが見えなくなる原因は、自分以外の人に対する見栄や承認欲求もあるだろう。
同じような経験があるなら、自分の心と向き合い「本当に望んでいることは何か!?」を知らなければならない。
もし、うまくいかない状況があるなら、その原因は本当に望んでいることと、表面上の望みとのズレにある。
自分の本当の望みは何か!を知り気づくために、自身に問う時間をもつことは重要だ。
本当に望んでいることを知ると、人生は望んだ結果を得るために、ほぼ自動で結果へ行動していくようになる。